藤巻胃腸科内科クリニック
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不慮の事故で急逝した青年医師の追悼集です。






















































食道がん

食道がんの特徴・危険因子
 食道がんは胃・大腸がんのように多いがんではありませんが(胃がんの約1/8)、進行が速く早期発見が難しいがんです。60歳代に最も多く、男性が女性の6倍かかりやすく、口の中やのどにできるがんと合併しやすいのが特徴です。
 たばこ・アルコール・熱いものが危険因子で、タンパク質・ビタミン・ミネラルの少ない食事も良くないと言われています。欧米では逆流性食道炎と関連するがん化も有りますが、日本では今のところマレです。

食道がんの症状
 食べ物を飲み込むと胸がチクチクする・しみるという症状が比較的初期症状で、中が狭くなると胸につかえるようになり、水物より固い物を食べた時に強く感じます。ただし、他のがん同じように、早期がんの時点ではほとんど症状がありません。

食道がんの診断
 進行がんではレントゲン検査でも診断可能ですが、より早期に発見するには内視鏡検査が一番です。ほとんど平坦で発見困難な早期のがんでも、ヨウ素液散布による色素内視鏡で探し出すことができます。(最近の画像処理技術でヨウ素使わなくてもかなり診断が出来るようになりました。)
 進行が非常に速くリンパ節に転移しやすく、周囲に気管・肺、心臓、大動脈など重要な内臓が位置するため、CT・MRIによる周囲臓器の検査も重要になります

食道がんの内視鏡写真
 食道がんも胃がん・大腸がんとほぼ同じ形態分類が使われますが、単純なかいようだけや隆起だけのものより、複合した形のものが多いのが特徴です。
 胃がん・大腸がんでは早期がんに含まれる病変でもすでに転移している場合があり、表在がんと呼ばれます。
表在がん:ほとんど平坦で少し赤いだけですが、ヨウ素液散布(下)にて境界が明らかなりました。(ヨウ素に染まらない白い部分ががん。) 進行食道がん:上では2/3周性のがんが、下のように奥では全周になり、かいようを形成し出血もあり、内腔もほとんどふさがっています。 進行食道がん:盛り上がりが強く、かいようの少ないタイプの食道がん(上)。奥に挿入するとかなり狭く、出血していました(下)。

食道がんの治療
 原則は外科手術で、がん部を周囲のリンパ節も十分含めて切除するとともに、胃や腸を使って代用食道を作成する必要があります。ある程度進行したがんでは、まず放射線や抗がん剤でがんを小さくすることを優先します。(食道がんは胃腸系のがんの中では、放射線や抗がん剤が効きやすいがんです。)
 リンパ節転移のないかなり早期の場合には、内視鏡的治療も可能です。

食道がんの予防
 レントゲン検査による胃がん検診だけでは、食道がんの早期発見は困難です。特に危険性の高い、ヘビースモカーでお酒の好きな50歳以降の男性は、積極的に内視鏡検査を受けることをお勧め致します。
 生活習慣では野菜や果物を十分とり、お酒を控え禁煙することが大切です。




内視鏡写真は全て当院で経験したものです。