唯一洞窟がお堂の代わり。珍しい観音堂だ。


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6 19年4月から古文書の初心者講座を始めた。その際に使用したテキストやその概要等をここに
  載 せました。こちらからどうぞ



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どういうわけか、ここは、近くに2つ観音堂があり、同じ番号で御詠歌は共用

当国三十三観音(堂) めぐり

平成19年12月古文書解読講座のテキストとして、「和賀郡稗貫郡紫波郡
巡礼札所御詠歌」(大正15年木版・小原延次郎・岩手県立図書館所蔵)を使った。
その後、機会を見て、実際に観音堂を写したものをここに載せた。なお、観音堂と別な場所に観音像を蔵している場合もあるが、今回は観音堂を目的としたので、現在観音像を蔵している場所についてはここにとりあげなかった。このページには御詠歌とその下に、現在の観音堂を載せた。間違い等があれば御指摘願います。

おひそりを 思へば親の
形見にて 脱きおく時は
和賀のもとみや

世を照す 仏の誓い
ありけれは 参る
 我身は 浄土なるらん

三十三番  十一面  本宮寺

よろず世の
 願をここに
納めおく 本宮
寺の 月をながめて

三十二番 正観音 川原田寺

南無大悲
船に宝を 積置て
昔も今も
さらに変らじ

三十一番 正観音 大手寺

塵の世を 救わんための
弥陀ほとけ めぐり
あふての 男山見る

三十番 馬頭 煤孫寺

あら玉の
年さへ かへる
煤孫の めてたく
もりし 松の みとり子

二十九番 千手 千手堂

人はたた 行通ひけん
山口の せんしゆの
誓い たのもしのみや

二十八番 正観音 藤根寺

雪解て 道すなほなる
春の日に 藤もえ
いつる なかき井のさと

二十七番 十一面 新渡部寺

待てよ君 大慈大悲の
 寺なれは 富
ふりかかる
 拝みても見よ

二十六番 正観音 黒沢寺

ころもぢは いく夜を
 くれて 墨染に
黒沢てらは
 参る身なれは

二十五番 十一面 観音寺

山人の菊の葉流す川口に
甘露となるや
文字の一筆

二十四番 十一面 三竹堂

おしなへて みたけの
ふしのそのうちに
のちの世 願う
人ぞ楽しき

二十三番 千手 高木寺

みな人の 歩を
運ぶ たかきてら
玉のうてなに
いる身とそなる

二十二番 正観音 臥牛寺

わけ登 天の川原に
牛ぞ臥 引きおこさんと
宵の稲妻

二十一番 正観音 小通寺

有漏路より むろちに かよふ
釈迦だにも 父母の
ためとて 経の紐とく

二十番 十一面 種内寺

種を蒔 この里村の
 苗代に 早苗
とる日も
のどかなるらん

十九番 十一面  石鳩岡

ひともまた かりほの
 田鶴の 舞い遊び
石に花咲く
みよとこそきけ

十八番 千手 千手堂

あまつ風 雲井に
 せんしゆ あらはれて
導きたまふ
 身は仏なり

上の歌で「しくわんの窓」とあるが、志願の窓で、下の映像に見る、穴の開いた岩である。
後光が指したのではなく逆光の関係で陽の帯になった。念のため。

十七番 十一面 高松寺 

おもひきや しくわんの
 窓に 月ぞすむ
あまねく 照らす
松の葉の色

十六番 正観音 五大堂

数々の 誓いは

ここに あらはれて
川瀬の波に
月ぞ やとれる

十五番 十一面 谷上寺

池水に ひの木
さわらの うつろひて
やかみのてらは
鏡なるらん

十四番 正観音 岩谷寺

補陀楽は よそには
あらじ いはや寺大悲の
光 なへて 照らさん

十三番 千手 千手堂

松霞む 雲井に
 せんしゆあらはれて
自在天とは
 これを云うらん

十二番 十一面 山谷寺

松枝に かかれる
 蔦のもみちして
山谷の寺は
 錦なるらん

十一番 正観音 光西寺

紫の 雲の
 たなびく 西の空
弥陀の光に
 我もゆくらん

十番 千手 高寺 

見おろせは 川瀬の
 浪に月そすむ
そまて千入の
 光りなかるる

九番 千手 飯岡寺

罪とがを 救う

 べきとや 飯岡の

仏のちかひ

 よもや朽せず

八番  正観音  八幡寺

冬の夜を わたりて拝む
こほりやま とくれは
おなし 極楽の水

七番 十一面   高水寺

ゆきとほみ さらに
 こほりのかすみにて
あるまま見せよ
 しまのこころを

六番  千手 嶋の堂

   出て見よ 花の盛りは
    しまのたう
   大悲擁護の
    霞たなびく

五番  正観音 新山堂

   みのりとく 新山もとに
   来てみれは 松に
   藤波さきかかるころ

四番  十一面 黄金堂

  彼の岸に 舟
  こかねたう 来て見れは
  ここぞ 極楽
  よそ な たずねそ

三番  十一面 長谷寺

  疑いも 無しや
  つくりし 罪消て
  長谷の閼井に 浮ぶ身の影
一番 十一面  清水寺

はや急げ 御法の道を
 清水に めくり
太田の 月を見んため

二番  千手  円満寺

松杉も 法を

ときはの 円満寺
のちの世かけて
 頼みそめたき

 

和賀・稗貫・紫波3郡に所在する観音堂の 案内です

      当国33観音堂所在地一覧

番号

名称

所在地

備考

清水寺

花巻市大田

 

円万寺

花巻市膝立観音山

 

長谷寺

花巻市石鳥谷町長谷堂

 

黄金堂

紫波町片寄

 

新山堂

花巻市上似内

 

島の堂

紫波町南日詰

 

高水寺

紫波町二日町

 

八幡寺

矢巾町北郡山

 

飯岡寺

盛岡市上飯岡

 

10

高寺

盛岡市手代森

 

11

館林観音

盛岡市黒川

 

12

山谷寺

紫波町山屋

 

13

千手堂

紫波町彦部

 

14

岩谷寺

紫波町佐比内

 

15

岩神寺

花巻市亀ケ森

 

16

光勝寺

花巻市石鳥谷町五大堂

独立した観音堂は無い

17

高松寺

花巻市高松内高松

 

17

高松寺

花巻市高松鞍掛

 

18

千手堂

花巻市矢沢町槻の木

 

19

石鳩岡寺

花巻市東和町石鳩岡

 

20

丹内山神社相殿

花巻市東和町谷内

 

21

小通寺

花巻市東和町小通

 

22

願行寺

北上市更木町臥牛

 

23

高木寺

花巻市高木

 

24

三竹堂

花巻市西宮野目

 

25

延寿寺

花巻市仲町

 

26

染黒寺

北上市川岸町

 

27

新渡戸寺

北上市江釣子町妻川

 

28

藤根寺

北上市藤根

 

29

千手堂

北上市山口

 

30

煤孫寺

北上市煤孫

 

31

大手寺

北上市鬼柳町打越

 

32

川原田寺

北上市鬼柳町笊渕

 

33

本宮寺

北上市鬼柳町都鳥

 

「当国33所和賀稗貫紫波観世音」 小原藤雄著 の目次によった。但し、町村合併後の名称にあわせた。観音堂を目的としたので、観音像が分置されている場所については省略した。

下に概略の地図を添える黒い線はJR