田野畑高校 田野畑高校ニュース 1999年3月 その2


第49回卒業式 (1999年3月9日)

田野畑高校の卒業式、今年も当たり前のように雪になりました。

送辞 答辞

今年も3月9日は雪になりました。今年は少雪で雪灯りができませんでしたが、 皆様をお送りするこの日に、やはり名残り雪があって、何となくほっとしています。 三年生の皆様、ご卒業おめでとうございます。在校生一同、心からお祝いとお慶びを 申し上げます。

皆様は、個性豊かで、力強い先輩でした。学業はもちろん、部活動・委員会活動に、 常に全力で打ち込む姿は、わたしたち後輩の目標であり、学校全体に勇気と自信を 与えてくださいました。

今年度は、創立50周年という節目の年でしたが、記念式典・記念文化祭ともに、 皆様の活躍で見事なものになり、駆け出しだった新執行部にも、大きな自信を与えて 下さいました。

秋には、4年ぶりの踊組の県優勝という、素晴らしい成果をわたしたちに残して 下さいました。12月に全国優勝を果たした放送委員会とともに、来年度、 山形で開かれる全国総文祭へのキップをプレゼントして下さったのです。

郷土芸能の県大会のあと、先輩のおっしゃった言葉は忘れません。 「おれたちは全国大会に行けない。おれたちの分もしっかりやって、 全国優勝しろ」  この言葉を胸に、夏には先輩の応援を感じながら、悔いの残らない発表をすることを 誓います。郷土芸能に限らず、皆様に託された光を、さらに輝かせるよう、 在校生一同、努力して参ります。

いつも先頭に立ってわたしたちを導いて下さった先輩、遅くまで学校に残り、 活動をしていた姿も、今日が限りです。わたしたちの誇りとする皆様は、 この田野畑校から巣立とうとしています。未熟な後輩に心残りもあることと 思いますが、わたしたちも、託された光を、さらに輝かせる誓いをたてました。 皆様も、田野畑校で過ごした3年間を胸に、それぞれの道で新たな活躍をされることと 信じております。今日のこの日は、お別れではなく、新たなスタートの日にしたいと 思います。

これからの人生、大きな壁にぶつかることもあると思います。しかし、田野畑校での 三年間を充実したものにした皆様は、必ずやその困難を乗り越えて進んでゆくものと 信じています。わたしたちも、ふるさとの大地からエールを送り続けます。

最後になりましたが、わたしたちを導いて下さった皆様に厚く感謝申し上げると ともに、皆様の人生が、幸せあふれるものであることをお祈り申し上げ、 送辞といたします。

平成11年3月9日 在校生代表 としみつ

今から三年前、期待と不安を胸に、日本一の学校として有名になった田野畑高校へ 入学しました。先輩方が作り上げた伝統を受け継ぎながら、様々なことに努力して きました。その結果、今年度、踊組・放送委員会とも県総文祭をはじめとする大会で 最優秀賞を受賞し、今年の夏、山形県で開催される全国大会への キップを手にしました。 先輩方に恥じぬよう努力した結果が現れたのだと思います。

思い出深い行事もたくさんあります。体育祭や校内百人一首かるた大会、 年に一度の大イベント文化祭。特に文化祭では、昨年度は鹿頭の像を、 今年度は北山崎をバックに踊る鹿の壁画を作りました。作っているときは大変で、 できあがらないかも知れないという不安が頭の中にいつもありました。 しかし、みんなで協力し、できあがった時のうれしさは忘れられません。 鹿頭の像や壁画の前には、いつもそれを見ている方々がいました。 わたしたちは、何かを作ったという歴史をつくりました。

また今年は、創立50周年という節目でもありました。そして、生徒会でも 伝統行事の陸上記録会を、運動会に変えました。陸上記録会というと、生徒の半数は 興味がないような感じを見せていました。そこで、「全員参加の生徒会」を 実現するため、生徒一人一人が楽しめる行事、運動会にしようということに なりました。行事の内容、構成や準備など、生徒全員で行い、 行事は大成功に終わりました。

わたしたちは在校生のみなさんにチャレンジ精神を持ってほしいと思います。 伝統や歴史を受け継いでいくのも大切なことですが、新しいことに取り組むのは もっと大事です。それはきっと誰もしたことがないので、怖いかも知れません。 しかし、だからこそチャレンジしてみるのです。もしかしたら楽しいかも知れません。 失敗するかも知れません。けれど、その姿はこれから入学してくる新入生が 見ているはずです。地域の方々や先生方が見守っていてくれているはずです。 チャレンジし続けていれば、自分自身も楽しくなってきます。 そして、いつの間にか周りの人たちも楽しんでくれます。そういう経験をして ほしいのです。在校生のみなさん、チャレンジ精神を持ってがんばって下さい。

わたしたちは、田野畑高校で一人一人が大きく成長することができました。 これは、先生方や地域の方々が見守り、支えてくれたからです。 わたしたち生徒のことを自分のことのように考えて下さり、時には厳しく、 時にはやさしく、本当の愛情というものを教えて下さいました。これらの方々の愛情と ご苦労に心から感謝を申し上げ、卒業生一人一人が実り多い人生を歩むことを約束し、 答辞といたします。

平成11年3月9日 卒業生代表 なおこ

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