田野畑高校 修学旅行 1995  第二日(12月5日)


二日目の朝、宿の主人にお礼の挨拶を済ませ、午前8時半に出発した。 眠気の嵐の中にいる私たちへ、さわやかな奥野さん (ガイド) の声がスピーカーから流れ、バスは大阪城へ。 エレベーターで上がれる天守閣から

  1. 大阪市街を一望する絶景
  2. 巨石連なる石垣
  3. 歴史ロマンを偲ばせる数々の収蔵品

を堪能し、大阪城の豪壮華麗な姿をバックに近藤先生のカメラで記念撮影をした。

その後、バスの車窓から大阪市街を眺めながら、湾岸高速を経て 天保山ハーバービレッジ海遊館へ到着。日本最大クラスの水族館では、 ジンべイザメの海くん・遊くんをはじめ、
浅い海から幻想的な深海の底に生息する多種多様な生命たち の展示を通じて 太平洋をぐるっと巡る広大な海の中に広がる別世界の旅 を満喫した。中には

イルカさん止まってくれなきゃ撮れないよ   ひさえ
頑張ればカメと撮れるよツーショット  よしえ

と写真撮影に興じる者も、当然いた。

大阪に別れを告げ、奈良へと向かった一行は、まずは奈良公園へ。 ある者は愛嬌ふりまく鹿たちにコートを引っ張られてよだれをつけられ、 鹿せんべいを手にしたしょうごは鹿に追いかけられて逃げまわった。 歩き疲れ、すでに足が棒になってしまって移動に遅れる者も出たが、 ユーモアたっぷりに公園内や東大寺の大仏などをガイドしてくれた 高橋正男さんの話にすっかりはまってしまい、遅れずに歩いてしっかりと 説明に耳を傾ける模範的な者もあった。

次に訪れた薬師寺の説教は、 「ビデオで見た去年の修学旅行と同じことを言っていた」という声もあったが、

お坊さん楽しい説教ありがとう   まちこ

と詠まれた通り、やはり面白おかしく、ためになるお話だった。

奈良公園 包丁買ってハイジャック  まさこ

と、早くも帰りのことを視野に入れる者もいたが、

奈良県は 寺が多くて手におえん  りゅうや
願い事たくさんあって選べない  めい

などと、それぞれに奈良の滞在を楽しんだ。

腹減ってバスの中では寝てばかり

と詠んだ たいち をはじめ、歩きまわった一日に疲れ果てた一行は、 バスの中で寝息をたてながら、京都へと、一路向かった。

祇園の宿では 雅やかな古都の風情と粋な主人たち に温かく迎えられ、 しゃぶしゃぶの夕食に舌鼓。楽しさと疲労の中で、無事に二日目を終えたのであった。

(問題: 上の文の 下線部 にふりがなを付け、英訳せよ)


二日目の感想文から

ひろゆき
大阪城の石垣がとても高く迫力があった。城も負けずにでかかった。
りか
海遊館ではカラフルな魚の中にエビフライみたいなのがいた。 幼稚園児たちと一緒になったけど、あの様子を見て 「絶対保母さんにはならないぞ」と誓った。
よしえ
海遊館にも行って、ずっと口を開けて見ていた。 でも遊ちゃんと海くんの区別がつかなかった。
ゆいこ
海遊館でスーパーハードのCMのペンギンが見れて良かった。
あゆみ
海遊館では、ラッコがあんなに大きいと思わなかったので、 少しショックだった。
たかこ
奈良公園は歩き疲れた。鹿によだれをつけられたけど、楽しかった。
たいち
鹿せんべいはスッゲーまずかった。
なおや
鹿がうちの猫のようにめんこくてよかった。
ちのぶ
薬師寺のお坊さんの説教が面白かった。 笑いすぎて息ができなくなった。大げさだが…。
まさこ
お寺ではいっぱい写真を撮っていた気がする。 現像した時には、どの寺かわからなくなっているに違いない。


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