発信No.5

平成10年7月10日

消防機関関係者の皆様

消防用設備等の点検時に貼布する点検済証(ラべル)について

 日頃は、事務遂行や現場でのご指導など、消防行政に日夜とりくんでおられる皆様に敬意を表するものであります。
 さて、標題の件につきましては、ご承知のとおり昨年4月から(財)岩手県防災保安協会が主導で点検業を営む業者を対象にラべルの販売を開始しておりますが、この「ラべル制度」の推進をはかることについて私は現段階においてはいささか疑問あり、という立場で賛同しておりません。なぜ今賛同できないのかという理由やこれまでに至る経緯については、本年2月に皆様のお手元に郵送(No.1 No.2 No.4)させていただきました。(大変恐縮ですが再度同封させていただきますので関係職員の皆様にお目通しいただければ幸いです)
 岩手県防災保安協会では、点検業者に協会のラべルを貼付させようとしているようですが、そもそもそのラベルを貼ることが法的に義務づけられていない訳ですから、私共は独自にラべルを作成して必要に応じて貼付しております。
ラベル制度を活用することによって、書類の簡素化ができるということになっておりますが、いわゆる「総括表」などですベての消防機関に受付けていただけるものでしょうか。
 他社のこんな事例を私共は碓認しております。
消防報告の際の「総括表」は各設備とも異常なしとなっており書類としては完全なものです。しかし、別紙(消防機関ヘは提出されない)には不備・不良事項が記載されているのです。
これまでのように不良の部分は是正計画書添付で受理されるということであれば、設備の改善について意識が高まると思うのですが、最初から異常なしでは受理されるために虚偽の書類を作っていることになります。
 私には、そのようなことが予想されたことでありました。
今後も、偽りの終括表が提出されることが多くなるとすれば問題であります。
当社は、これまでどおり点検業務を誠実に行い、従来どおりの点検票を消防機関ヘ提出させていただきます。
今後共、ご指導下さいますようよろしくお願い申し上げます。

当社で使用しているラべルです

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